宇宙人に
年齢を重ねてできるようになったことがあります。
それは "なんでも楽しくする" こと。
蕎麦猪口カップほしさに葉山に行って、結局ほしかった絵柄のカップはgetできなかったわけですが、こんなとき、昔だったら相当がっかりしてたなと思うのです。
でも今は「銀座に行く口実ができた!」と嬉しくなるのです。
「銀座SIX、しばらく行ってないから行かなくちゃ」と楽しくなるのです。
このあいだもこんなことがありました。
とても気に入っていたカフェに行ったら、名前はそのままなのに中身はガラッと変わってしまっていたのです。
特に変わってしまったのは店員さん。
入店したら、こちらにお尻を向けたままの男性が肩越しにジロッと見て……、それでどうなったと思います?
きっと誰も当たりませんよ(^_^)
そのまま無視、だったんです。
私の頭にパッと、ずっと昔に読んだ中崎タツヤさんの漫画に出てきた「宇宙人を見たんじゃあ」「龍を見たんじゃあ」というおじいさんが浮かびました。
「宇宙人に遭ったんじゃあ」と思ったのです。
こういう不機嫌な(?)店員さんは、お笑いのコントでしばしば目にしますが、現実に対面したのは初めて。
こんな機会を逃しちゃいかん!という一心になってしまいました。
「この人は次にどういう行動を取るんだろう」
「私がこう言ったらこう返すんだろうか? あるいはああ言ったらこうなんだろうか??」
と頭の中がワクワクでいっぱい。
その後7~8分ほど店に滞在しましたが、次々と繰り出される宇宙人技にびっくりの連続で、楽しかった(^o^)
でも連れの怒りが殺気を帯びて漂い始めたので、別のカフェに移動し、10分後には座り心地の良いソファに収まってコーヒーを楽しんでおりました。
20年前だったら、この店員さんに頭から水をかけてたかな(^^;)
バカだなあ、若い頃の自分。