ナルコの朝の薬
我が息子はナルコレプシーである。
今まで深く考えずに朝食後と昼食後にリタリンを服用してきた。
が、それでいいのか? と考えてみた。
朝食を食べ終わるのは概ね6:30。薬の服用は6:30~7:00である。リタリンの効き目は3~4時間であるから、最大でも11:00には切れていることになる。
なんとまあ。
早ければ10:00頃には切れているかもしれないのだ。
3~4時間目に寝る可能性がめちゃ高いではないか。
これはいかん。
朝の部活の時間に薬が効いている必要はない。
ターゲットは授業の時間だ。
朝部活終了から授業開始の間に飲むべし。
当初、息子は「無理」と言った。
薬のことを思い出せないし、思い出せたとしても水なしでは飲むのはイヤと。
たぶん、思い出せないことよりも周りの人に薬を飲むところを見られるのがイヤなのだろう。子供は保守的で、人と違うことをすることを嫌う。
しかしそのために薬の効果を最大限に引き出せないのは損だ。
飲まないことを優先するのではなく、スマートにサッと飲む技を習得すべし。
もちろん、飲んでいるところを見られても何も不都合はない。
その時に何か言われるのがイヤなのなら、数パターンの “返し” を用意しておけばよい。「これ苦いんだよね~」みたいな、さらっと流せる返しを。
……などということは一切言わず、「ペンケースの表面に貼っておくよ。そしたら思い出せるでしょ」と言ってみた。
そしたら意外にあっさりと「試してみる」とのこと。
中学時代は試行錯誤してほしい。
試行錯誤して、自分の体のパフォーマンスを最大に上げるコツを会得してほしい。
薬の量やタイミングも大切だけど、もっと大切なのは十分な睡眠時間の確保や睡眠の質、食事の摂り方と内容だ。
工夫の積み重ねが何より大切。
息子よ、やれることはいっぱいあるのだよ。