点字ブロック・マンホールのふた問題
点字ブロックを目安に歩く人は、電車がレールの上を行くように動くわけではない。
白杖を使って歩くとき、人は白杖の先でずっと地面をこすっているわけではない。歩くリズムでポンポンと点字ブロックに軽く当てて確認している。
つまり点字ブロックはレールではなく目安なので、多少切れていても次の1歩2歩で再び点字ブロックを踏めればいい、と思う。
マンホールを避けて「止まって、方向変えて、止まって、方向変えて」と導く点字ブロックがある。おそらくは「万一マンホールのふたが開いていたら落ちてしまうから避けないと」という配慮だろう。
しかし直進の道で急に「止まれ」が出てきても次の1歩はすでに出ている。1歩2歩オーバーするのが普通。「止まれ」ブロックに乗った瞬間に次の1歩を出さずにピタッと止れる人はいないから、かなり余裕をもって方向転換する必要がある。
現実的に考えて「ふたが開いているマンホール」に落ちることはあり得るのか。確率は相当に少ないだろう。方向を変えなくていいと思う。直前まで敷き、直後から敷く、で。
迂回しない。これでよい。ここまで丁寧にしなくてもいい。丸くカットされている3枚のうち、真ん中の1枚は完全になくていい。残りの2枚は直線斜め切りでも実用面では全く問題ない。
ただ、大きなふたには必ず敷いてほしい。長さ1m以上もあるような四角い大きなヤツ。ああいう大きなふたは「マンホール」とは呼ばないのかな。